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zoom RSS 松川発の特大貨物

<<   作成日時 : 2009/06/28 23:55   >>

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いつもは新幹線ネタが大半を占める当ブログですが、今日は地元の駅についてご紹介します。

ここのところ、松川駅発の変圧器輸送が盛んです。
先月か先々月にもあり、2月にもありました。
5年くらいブランクのあった時期に比較すればかなりの高頻度ということになります。
で、その変圧器輸送は昨日(6/27)も実施されました。
その一部始終をご覧頂きましょう。


まず、現在の松川駅についてさらっと説明します。

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構内配線は図の通りです。
東北本線は2面3線で、上下本線に中線が挟まる典型的な「国鉄型配線」となっています。
これに加え、1972(昭和47)年に廃止された川俣線が駅本屋側に発着し、東北上本線と川俣本線の間に、川俣線の蒸機時代に使用していた機回線があります。

現在、この駅舎側の2線をどう呼称しているかは分かりません。
ただ、ホームの番線案内が現在の形になったのは99〜00年あたりとつい最近のことで、川俣線廃止後20年近く、1番線が欠番となっていました。

図では面倒なので直線にしましたが、駅全体が下本線側を内側とする半径1200m前後の曲線になっていて、ホームは曲線上にあります。従って列車はカントで傾いて停止します。

さて、変圧器は駅北にある「北芝電機」が製作しています。
元は東芝松川工場でしたが冗談めかして北芝にしたって本当なのかいWikipedia。
西芝があって南芝がないことは小学校の社会科見学でお邪魔した際に聞いたことがありました。

で、最近は専用側線を持って鉄道で荷出しする例がめっきり減ってしまい、殊に福島県内はもはやここだけですか?(泉の福島臨海とか郡山のオイルターミナル専用線はスケール違いますし…)
その専用線は旧川俣線から分岐して、共に東北本線に対して直角くらい曲がったところで行き止まりです。
そこからさらに分岐して工場の敷地内へと入っていきます。敷地内の配線はよく分かりません。

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AM6:40
DL+ヨ8000+シキ850の編成が敷地内に待機していました。
なんとこんな時間から先客がいて驚きましたが、某雑誌に情報が載っていたらしいのと、土曜出荷なのでギャラリーが多くなることは想像に難くありません。
ちなみに着日は22日だったようです。
パターンは特に決まっておらず、休日着発だったり平日着発だったり色々です。

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ちょっと分かりにくいですが、絶妙な位置に貨車代用の倉庫があるので隠れてしまっているのです。
手前に架線柱がありますが、これは旧川俣線の路盤です。
現役当時から引上用にあったものかどうかは分かりませんが、廃止後線路が撤去されても架線柱は残り、しばらく訓練用に使用されていました。もう長いこと放置してあるようで、背の高い藪が繁茂し視界を遮っています。

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架線柱が切れた後の旧川俣線路盤はこぎれいな舗装道となります。
これもつい最近のことで、以前は砂利道でした。工場側線との境目は鉄柵で仕切られました。
この先に松川工業団地が造成されるまでは、国道4号線交差部付近を除いて線路敷が完全に残っており、阿武隈川の橋の手前まで行くことができました。

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AM7:30頃
まだ側線の車輪止めが解除されていません。
線路はか細く、37kgレールにチョックが使用されています。
駅側はR200、工場側はR180と、かなりの急曲線のようです。

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AM8:15頃
車両が出てきました。
場面の切り替わりが唐突で申し訳ないのですが、この間動画だったので写真を撮っていなかったのです。

動車がどんなのか分からないと思いますので、2月に撮ったときの写真をお見せします。

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こんな車両です。
2軸のロッド式ですが、不勉強でそれ以上のことは不明です。
昔は2両いて、重連でも盛大に空転していた記憶があるのですが、今はシキ2両くらいは1両で頑張るみたいです。
(折り返し線の有効長が短いので工場へは1両ずつ入れているかも…この時はシキ1000が3両入りにぎやかなものでした。写真の時点で1両はまだ工場側にいます。シキ1000が全部で3両しかなかった(つまりフル稼働)こともこの時初めて知りました。模型の見過ぎです)

ちなみに福島には有名な動車のメーカー「協三工業」があります。
こないだ地域ニュースで見たら何とEH200の顔も作ってて驚きました。

で、ヨとシキを引っ張り出したらこのまま推進します。
10km/hくらいでしょうか。小柄な割に安定感のある運転でぐいぐい押していきます。
見えなくなったところで撮影を終えて駅の反対側へ向かいます。


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AM8:25
駅に進入するところを撮れるかと思ったら意外に速くてもう着いていたので、駅の南端に出向きました。
ここは保線用のスロープがあり撮影にはお誂え向きです。一応敷地外ですが念のため電柱ラインより内側では撮っていません。
この場所での泣き所は、どこに水平を置いたらいいのかということです。
何かやたら傾いて見えますが、駅全体がカーブしている上に途中から勾配があり、しかも近辺の架線柱がことごとく鉛直に建ってないという有様。で列車はカントでさらに…。

駅舎側の線路に待機しているのが分かります。
受け渡すカマはまだ来ていないようです。
本線側を豪快な音を立てて貨物が走り去っていきました。

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AM8:41
郡山方から単機のEH500が中線に入線。どうも牽引機はこれのようです。
前々回の受けがEH500になり、永らくED75の独擅場だった零細運用にも遂に、と思わせたのですが、前回は入りが75の重連、出しが75の単機で、単に暇な機関車が来るだけみたいです。
ところでEH500の尾灯、片目の時でも中心だけうっすら点くんですね。球切れと区別するためでしょうか。

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AM8:58
上り普通列車をやり過ごします。
ご覧の通り701の顔がほぼ水平に写っておりますが、後ろは跨線橋もろとも傾いてます。

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AM9:04
中線→上本線に進路が構成されます。
松川駅構内の上本線側は連動が切れるため、誘導員の手信号で入換が行われます。
停止位置はこの撮影位置の真ん前です。
普段まじまじ見られないような機関車の下回りなどもじっくり観察できます。

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AM9:10
すぐに進路が上本線→旧1番線に構成されます。
本線の分岐は手動切換なので係員が操作します。その向こうの分岐器はオモリ式です。
側線に機関車が入るとレールが「ギュアアーーー」と大音響で軋みます。

ホームの方にもたくさんギャラリーがいるようです。
土曜日出荷はいつも多いですが、今回は30人くらいはいたのではないでしょうか。

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AM9:30
連結を終えて小休止後、編成を中線に入れ換えます。
旧1番線は元来行き止まりで郡山方に出発する機能を持っていませんでした。その後配線変更で便宜的に上り方に抜けられるようにしたものの、信号機や軌道回路がないので直接出発することはできないままです。
それで一旦郡山方に引き上げた後中線に入り直す手順を踏み、晴れて「列車」となるのです。

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AM9:32
編成はまた目の前までやってきます。
たくさん車輪を付けた大物車がうねうね迫ってくるのはなかなか壮観です。
友人の話だと最近某アニメ劇場版にも似たようなシーンがあるらしいんですが…

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なかなかじっくりと見る機会もないので色々眺めました。
シキ850C型
荷重115t
落とし込み式3−3軸複式ボギー車
1976年製
日本通運所有
だそうです(ネコ・パブリッシング刊・全車両ハンドブック2008より)
常備駅は末広町で、最近郡山で検査してるんですね。
車体はツヤツヤしてました。

荷札には行先川崎貨物とありました。
松川発の変圧器は大抵ここに行くようです。

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しんがりはヨ8404。
宇都宮貨物ターミナルの車でした。
新幹線から見ると東寄りの側線にヨとシキがずらっと並んでますね。
この車両もとても美しく整備されていました。郡山クオリティだからかな?

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AM9:37
推進で中線へ入っていきます。
前照灯は点いたままでした。

この後私は自宅へ戻りましたが、いつもだと1本上り普通列車を逃がしてから行くのに今回は10時過ぎにとっとと出発してしまい、近くのたんぼ道で見送りました。まぁいいか。

以下、ここ2年分くらいの松川発特大貨物のデータです。
2007/4/13 ED75+シキ550×3
2008/1/13 ED75+シキ1000
2008/5/18 ED75重連+シキ1000
2008/11/16 ED75+シキ1000×3
2008/?   ED75+シキ850C+ヨ8000
2009/2/? EH500+シキ1000×3
2009/4/? ED75+シキ1000×3
2009/6/27 EH500+シキ850C+ヨ8000

ふと思ったのは、シキ550と1000はJR貨物の所有で、850Cは日通車なので、ヨが省略されるか否かはその違いでしょうか?
入換の時も実はルールが微妙に違っていて、中線→上本線→側線あるいはその逆をやる際、普通は停止位置まで何もしないのですが、850Cの時は全ての分岐器手前で必ず一時停止し、誘導員が開通方向を確かめてから再始動するようになっていました。軸数が多いから特に慎重になっているのでしょうか。

これまでに撮影した特大の写真は、いずれ機会があればご紹介します。

☆6/29 追記
何と850Cが出て行ったばかりというのに、本日シキ550×3が入線した模様です。
変電所関係の設備更新の時期なんでしょうか。


追伸:
久しぶりに特大の運用を目撃したとき、中の人を兼ねる友人に「闊大(かつだい)貨物が…」と言ったら、いつの時代の話だ、今時現業の人でさえ「闊大」なんて言わないよ、むしろ知ってる人の方が少ないんじゃないかと笑われてしまいました。これ、承前の「全車両ハンドブック」のシキ550の所に未だに載ってる説明で、それでずっと覚えちゃってました。

追伸2:
前回の「東北新幹線暫定開業日」のトピックですが、何だかんだやってるうちに日付を跨ぎそうになり、23:59になったところで「公開」ボタンを押したら、

ポー\(^o^)/ーン

6月24日になってしまいました。
これ、新幹線オタの端くれとしてはかなり致命的なんですがorz

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