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zoom RSS 震災の記録【2】

<<   作成日時 : 2012/04/07 19:47   >>

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久々に文章を書いてすっきりしたので、立て続けにいきます。

−◇−


2011/3/13〜18まで

正直この週はあまり記憶がありません。
会社の建物が大きく損傷(主に天井パネルの落下)し、その片付けと修復、機材の移動などで忙しかったこと、原発事故が深刻さを増し、放射線量とにらめっこしながらの業務が続いたことなど、緊張が続いたことも一因です。

当面、会社の業務はできないものと思われましたが、顧客からの要求に応えないと文字通り「会社が傾く」ため、経営判断によって業務が継続されたのでした。

私の仕事場は廊下でした。。。一時的なものとはいえ、寒いですし、しんどいものがあります。

車のガソリンが少なく、万一の事態に備えて山形・新潟方面への避難余力を残すため、自分の車は温存し、比較的余裕がある社員の車に便乗させてもらうようになりました。
この措置は一週間ほど続きます。

新聞では、国見付近で新幹線の架線柱が無残な姿に折れ曲がっていた様子を見ました。「復旧時期は未定」という文字には正直落胆したものです。
自分の周囲の鉄道はどうなっているのだろう…調べて記録を残しておきたい。
しかし、給油が一切できない状況で、ガソリンは使えない。放射線量のこともあり、長時間外を歩くことも難しい。

手も足も出ず、もどかしい日々が続きました。

3/19

約一週間後。

とりあえず近所周りだけでも把握したいということで、5リットルくらいの消費を限度に出かけて回ることにしました。

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まず私が訪れたのは、これまで何度かご紹介している和田トンネル近くの跨線橋。

見た目は何の変哲もありませんでした。どこか壊れている節もなく。
しかし、その雰囲気は「生きた鉄路」とは違うものでした。

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陰鬱な感じがした理由は、恐らくこれ。
一週間も経てば、列車の来ない線路は実に簡単に錆びるのです。
このレールがしろがねの輝きを取り戻すのは、一体いつになるのだろう…

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安達ヶ原トンネルにも行きましたが、こちらも構造物の多くは素人目には健全でした。

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しかし、架線柱の最も上部に張ってある「保護線」が切れ、門扉に引っ掛かって垂れ下がっていました。
奇しくもこの年の1月くらいに、小山駅構内でこの線が切れ、列車が遅れたことがあったのが思い出されます。
この線は、倒木などがあった場合に切断されることでいち早く検知し、列車を止めることで安全を担保するものですから、元々あまり頑丈な線ではないのでしょう。

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福島トンネル。こちらも見た目は無事でした。
トンネル内には、【1】で紹介した<はやて・こまち26号>の編成が取り残されていた筈です。

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他方、私が毎日通勤で通る国道4号線、油井高架橋の下では、当日仙台港→郡山オイルターミナル行の石油輸送列車(列番不詳)が留置されていました。

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牽引機がパンタグラフを下げているのが分かります。

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この場所は、東北本線安達−二本松間にあたりますが、特に目立った路盤の変状もなく、車両はどっしりとレールを掴んでいました。阪神の時は激しい縦揺れにより、台車のオイルダンパーが伸びきった状態で破損するなどのケースがありましたが、そんなこともないようでした。

こいつが…この列車が郡山まで行ければガソリンの足しになるのに!

ひと足早く全線復旧にこぎつけた磐越西線から迂回石油輸送が始まったのは、この一週間後のことでした。


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