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zoom RSS 震災の記録【8】

<<   作成日時 : 2012/05/05 21:45   >>

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今日は新幹線が仙台につながる前日のお話です。

−◇−


2011年4月24日

度重なる余震にも怯むことなく、東北新幹線の復旧工事は進められていきました。
4/25に福島−仙台、29には仙台−一ノ関をつなぎ、GW前に全線を復旧するという見通しが立てられていました。中の人(特に現場の)は「無茶言うな、モノには限度ってものが(ry」というペースだったらしいのですが、それでも最終的には納期ぴったりに収まるというのが素晴らしいところです。

仙台復旧を翌日に控えたこの日、国見の峠に出向いて最終日となる〈新幹線リレー号〉を撮影することにしました。
この際高速を使ったのですが、実は被災証明を受けなかった(結局ずっと)ために正規のETC料金を支払っての通行です。全車無料になった昨年暮れから今春までの間でも利用は1回だけでした。降雪の多い時期だったのと、無料化により渋滞や事故が増えて敬遠したのは事実です。

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さて蔵王トンネルの近くまで行くと何やら騒々しい。
前日だというのに何と架線張り替えのまっ最中でした。福島復旧時は2日前に試運転列車を見たので、それからするとかなり切羽詰まったスケジュールに見えます。

と思ったら、

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この本のP.28に「4月22日にEast iが入線」とあり、写真も載っていました。
試験の結果架線がNGだったんで張り替えたってことなんでしょうか。

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作業は上り線のみで、架線車が短区間にずらりと並び始めました。

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6、7車両くらい分散していたのが集結してきました。

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なお、蔵王トンネルの福島方も若干坑口が延伸され、他と同様に増減可能な開口部が設けられています。

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この区間は、ある意味では東北新幹線の復旧を印象付ける象徴的な場所でもあります。
3月11日の地震で一帯の架線柱はことごとく折損し、絡まったあやとりのようになった状態の写真が新聞で大きく報じられ、「復旧の見通し立たず」と言われたのです。そこから40日余りで元の姿に復しつつあるのはまさに驚異的なことであります。

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…で、折れた架線柱は工期を短縮するため、コンクリートポールではなく鋼管柱になりました。
耐候塗装のためこげ茶色をしていて、汎用的な物を使ったのか背丈が異なります。

何度かお話しした「傾いたまま使っている架線柱」とは、上の写真の左側にある下り線の一本で、これだけどう見ても平行がおかしいのですが、問題ないようです。
上り線側のトロリ線がふにゃふにゃですが、交換前の線を交換後の線に結んであるようです(後から回収のため?)。

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この付近は桜が満開でした。

続いて藤田駅の北方、風規制で有名な「越河の坂」へ向かい在来線を撮ります。

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貨物列車が坂を下りてきました。
この辺りは、花見山ほどではありませんが、春のシーズンは様々な色彩の花を楽しむことができます。
果樹園が多いのも理由なのですが。

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機関車がちょうど坂を下り切った所の勾配変更点を踏んでいます。

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そして目の前に来ます。
14時くらいまでなら左側面に順光なので、上り列車を撮るにはもってこいです。
下り線側は安全対策で高めの防風柵が取り付けられてしまい、逆側を撮影するとなると踏切しかありません。下り列車に対しては終日逆光なので後打ちするのが無難です。

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続いて下りてきたのが485系「あかべぇ」の〈新幹線リレー号〉です。
当時の時刻表だと9912Mになります。

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この大胆な塗装がなかなか好きでした。磐越西線の快速として一度だけ乗車。
中はG車並にシートピッチが広く(その代わり窓割は合ってない)、快速としては非常に贅沢な車両です。
現在は国鉄色に戻されたものの、引き続き会津路で活躍しています。

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ここで一旦道草、阿武隈急行の梁川駅に向かいました。

阿武隈急行は、福島学院前(まだ卸町と言った方が私には馴染む…)駅付近の路盤崩壊が著しく、この時点では瀬上−冨野・角田−槻木の部分復旧となっていました。福島口の復旧は4月28日、全線復旧は5月18日です。

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「新車だけど自社発注車より古い」A417系が、梁川の車両基地の割と見える所に置いてありました。
何回行ってもこの場所にいるので、定位置なのかもしれません。
通常のダイヤでは、平日の朝夕にしか動きません。

さて藤田に戻り、最後の撮影。

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9914M〈臨時快速〉でした。撮影可能時間帯の列車としては、最後の583系の「リレー運用」となります。

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こうして4月12日から2週間弱、福島−仙台間にお目見えした、往年の大ベテランの起用による新幹線リレー輸送は、幕を閉じることになりました。
車齢は既に40年の583系、35年の485系が久々の健脚を披露することになりました。もっとも、磐越西線快速の充当のため、郡山−仙台間は日常的に走り慣れており、そのことがリレー号起用につながったとも言えますが。

この後、485系は塗色変更の後元の職場へ、583系は秋田へと旅立って行きました。
後述しますが、復旧ダイヤを支えた新幹線200系も、半年後、東北新幹線を去ることになりました。

長年走り込んできた彼らにとって、この震災はどのように映ったのでしょうか。


日が暮れてきたので、撤収。
その帰り際のことでした。

新幹線の状況を一瞥して立ち去ろうとしたところ、ハッとするような光景に出会いました。

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どこにハッとしたか分かりますか?

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ちょうど上手い具合に、西日が取り換えたばかりの架線を照らしていたのです。
新品ならではのまばゆい銅の輝き。しばし見とれてしまいました。

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この輝きこそ、まさに復興の象徴。
そう思いました。

−◇−


次回はいよいよ東北新幹線の全線復旧になります。




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