断腸の思い…撮影場所と放射線量
無念です。
原発事故の後から大方予想はしていたのですが、あまりにも高い。
これまで当WebやBlogで紹介してきた新幹線の撮影場所における、放射線量のことです。
まだ県内のトンネルを全て調べたわけではありません。
その気力も起きません。
現状、次のような状況です。
・和田トンネル郡山方の跨線橋上
空間(地上高70cm) 1.3μSv/h
・和田トンネルへ向かう道路上
車内(運転席サンバイザー) 1.2~1.5μSv/h
・第二粟須トンネル福島方 空間1.4μSv/h
但しトンネル脇保守通路にホットスポットあり 4~8μSv/h
トンネル坑口上二級基準点 2.0μSv/h
・三合内跨線橋 空間1.6μSv/h
但し地面のコケが曲者 10μSv/h
・安達ヶ原トンネル福島方 空間1.1μSv/h
部分的にホットスポット6μSv/h
(地面に落ちている大量の杉雄花の方が人によっては問題か?)
・安達ヶ原トンネル高架下 0.5μSv/h
高架下はなぜだかどこも「比較的」低いのです
・福島トンネル郡山方
空間1.1μSv/h(坑口の東側道路)
空間0.8μSv/h(坑口の西側道路)
なぜか結構な差が出ました。
ここにもホットスポットがあり、東側にある工場の駐車場の、
一番線路に近い砂が溜まった場所で20μSv/hを観測しました。
対して、西側はあまり草むらに踏み込まなければ「比較的」問題はなさそうです。
以上は、ウクライナ製ポケット線量計「ECOTEST社 TERRA MKS-05」にて2011/6/19に計測した数値です。
この装置はアロカ製サーベイメーターγ線プローブと比較的近い数値で、若干高めに出ます。
その後降雨等の影響により、上がったり、下がったりしているかも知れません。
なんともいえません。
いずれにしても、新幹線が復旧してめでたいとはいえ、それでは写真を撮りましょうなどと決して薦められない様な数値です。
空間1μくらいなら2時間は外にいても年間被曝量的にはセーフなのですが、これではとても…。
5分くらいで立ち去るならともかく、構図を探して列車を待って…の余裕は無いと思うのです。
私はあえてこういうサイトを立ち上げている手前、余所様に安全とは言えない場所へは近づかないようにする責任から調査を行いました。
家の近所にある出身小学校の学区内を毎週計測に回っているのですが、いやはや何というか、よくもまぁまんべんなく降ってくれやがったものだとあきれ果てるばかりです。
砂利を洗ったり芝を撤去したり土を削ったり道路を洗ったりすれば下がるのは分かっていますが、減るのではなく「移動する」だけなので、結局別の誰かに迷惑を掛けることになるため、町の中でも除染の音頭が取れずデッドロック状態。
自然減を待った場合、上記箇所(ホットスポット除く)の空間線量が1を切るには2年くらい掛かるものと思われます。
割と線量低めの場所から、割とゆっくりな(しかしピントの合わない)列車をパチリ。
残念ですが、これは現実です。
絶対に来るなとは言いませんが、放射線量と人体への影響はよく分かっておらず、ご自身の責任で判断されるようお願いします。
なお、逆に安心した点が一つ。
福島駅の新幹線ホームは、公表されている福島市中心部の数値よりずーっと低いのです。
ホーム上70cmで0.18~0.28μSv/h程度でした。ホーム柱根元等にホットスポットがあるかと思ったのですが、発見できませんでした。
コンコース内はさらに低く、0.16~0.11。男子トイレは0.09でした。
西口1Fのテナント・通路も同様で、外に比べれば格段に低いと言えます。
因みにピボット駐車場は、0.8μSv/hでした。
東口側の駅前広場は計測していないので何とも言えません。
ひとつの考察としては、放射性物質が降り注いだと思われる最初の一週間の間に、屋根が掛かっていた部分は大丈夫だったのではないかということ。そして水はけの良い場所、新幹線の場合は定期的に列車の通過で運ばれていってしまうことなどにより値が下がったものと推測されます。
原発事故に関連して色々と思うことはありますが、
「特定の犯人捜しは自己の責任逃れ」
「エネルギー転換論は直ちにやるべきことなのかい?」
とだけ申し上げて終わります。
さて、楽天のWebサービスの無料部分がこの6月末で終了となります。
サイトの一部が削除されてしまうため、取り急ぎ新サイトへの移行作業を進めます。
気を取り直して、前進あるのみです。
原発事故の後から大方予想はしていたのですが、あまりにも高い。
これまで当WebやBlogで紹介してきた新幹線の撮影場所における、放射線量のことです。
まだ県内のトンネルを全て調べたわけではありません。
その気力も起きません。
現状、次のような状況です。
・和田トンネル郡山方の跨線橋上
空間(地上高70cm) 1.3μSv/h
・和田トンネルへ向かう道路上
車内(運転席サンバイザー) 1.2~1.5μSv/h
・第二粟須トンネル福島方 空間1.4μSv/h
但しトンネル脇保守通路にホットスポットあり 4~8μSv/h
トンネル坑口上二級基準点 2.0μSv/h
・三合内跨線橋 空間1.6μSv/h
但し地面のコケが曲者 10μSv/h
・安達ヶ原トンネル福島方 空間1.1μSv/h
部分的にホットスポット6μSv/h
(地面に落ちている大量の杉雄花の方が人によっては問題か?)
・安達ヶ原トンネル高架下 0.5μSv/h
高架下はなぜだかどこも「比較的」低いのです
・福島トンネル郡山方
空間1.1μSv/h(坑口の東側道路)
空間0.8μSv/h(坑口の西側道路)
なぜか結構な差が出ました。
ここにもホットスポットがあり、東側にある工場の駐車場の、
一番線路に近い砂が溜まった場所で20μSv/hを観測しました。
対して、西側はあまり草むらに踏み込まなければ「比較的」問題はなさそうです。
以上は、ウクライナ製ポケット線量計「ECOTEST社 TERRA MKS-05」にて2011/6/19に計測した数値です。
この装置はアロカ製サーベイメーターγ線プローブと比較的近い数値で、若干高めに出ます。
その後降雨等の影響により、上がったり、下がったりしているかも知れません。
なんともいえません。
いずれにしても、新幹線が復旧してめでたいとはいえ、それでは写真を撮りましょうなどと決して薦められない様な数値です。
空間1μくらいなら2時間は外にいても年間被曝量的にはセーフなのですが、これではとても…。
5分くらいで立ち去るならともかく、構図を探して列車を待って…の余裕は無いと思うのです。
私はあえてこういうサイトを立ち上げている手前、余所様に安全とは言えない場所へは近づかないようにする責任から調査を行いました。
家の近所にある出身小学校の学区内を毎週計測に回っているのですが、いやはや何というか、よくもまぁまんべんなく降ってくれやがったものだとあきれ果てるばかりです。
砂利を洗ったり芝を撤去したり土を削ったり道路を洗ったりすれば下がるのは分かっていますが、減るのではなく「移動する」だけなので、結局別の誰かに迷惑を掛けることになるため、町の中でも除染の音頭が取れずデッドロック状態。
自然減を待った場合、上記箇所(ホットスポット除く)の空間線量が1を切るには2年くらい掛かるものと思われます。
割と線量低めの場所から、割とゆっくりな(しかしピントの合わない)列車をパチリ。
残念ですが、これは現実です。
絶対に来るなとは言いませんが、放射線量と人体への影響はよく分かっておらず、ご自身の責任で判断されるようお願いします。
なお、逆に安心した点が一つ。
福島駅の新幹線ホームは、公表されている福島市中心部の数値よりずーっと低いのです。
ホーム上70cmで0.18~0.28μSv/h程度でした。ホーム柱根元等にホットスポットがあるかと思ったのですが、発見できませんでした。
コンコース内はさらに低く、0.16~0.11。男子トイレは0.09でした。
西口1Fのテナント・通路も同様で、外に比べれば格段に低いと言えます。
因みにピボット駐車場は、0.8μSv/hでした。
東口側の駅前広場は計測していないので何とも言えません。
ひとつの考察としては、放射性物質が降り注いだと思われる最初の一週間の間に、屋根が掛かっていた部分は大丈夫だったのではないかということ。そして水はけの良い場所、新幹線の場合は定期的に列車の通過で運ばれていってしまうことなどにより値が下がったものと推測されます。
原発事故に関連して色々と思うことはありますが、
「特定の犯人捜しは自己の責任逃れ」
「エネルギー転換論は直ちにやるべきことなのかい?」
とだけ申し上げて終わります。
さて、楽天のWebサービスの無料部分がこの6月末で終了となります。
サイトの一部が削除されてしまうため、取り急ぎ新サイトへの移行作業を進めます。
気を取り直して、前進あるのみです。
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